日本語表現インフォ > 風景表現 > 店・施設 > 八百屋・果物屋
八百屋・果物屋の表現・描写・類語
そこは決して立派な店ではなかったのだが、果物屋固有の美しさが最も露骨に感ぜられた。果物はかなり勾配の急な台の上に並べてあって、その台というのも古びた黒い漆塗 りの板だったように思える。何か華やかな美しい音楽の快速調 の流れが、見る人を石に化したというゴルゴンの鬼面――的なものを差しつけられて、あんな色彩やあんなヴォリウムに凝 り固まったというふうに果物は並んでいる。青物もやはり奥へゆけばゆくほど堆 高く積まれている。
梶井基次郎 / 檸檬 青空文庫
(果物屋)生き生きとした果実の青くさい 匂いが満ちていた。明るいライトに照らされてぎっしりと並ぶ鮮やかな赤やオレンジや黄がまぶしくて、南国にいるようだった。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
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