日本語表現インフォ > 人物表現 > 目・瞳 > きょとんとした目つき・虚ろな眼差し
きょとんとした目つき・虚ろな眼差しの表現・描写・類語
その目は何も語りかけてはいなかった。《…略…》どれだけ見つめてもその奥に何かをみつけることはできなかった。僕の顔と彼女の顔はほんの三十センチくらいしか離れていなかったけれど、彼女は何光年も遠くにいるように感じられた。
村上 春樹 / ノルウェイの森 上 amazon
瞬きを忘れた魚の目のように精気のない目
高橋 和巳 / 我が心は石にあらず amazon
その目には表情がなかった。まだ何も刻まれていないまっさらな石版を見つめている人のように。
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
(うつろな目をしている、)その少女は何かの抜け殻のよう
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
眼がほとんどただの、里いかたまりになった、それはかぶと虫のようである。
室生 犀星 / 杏っ子 amazon
「一ヵ月?」彼は真白な画用紙を眺める時のような目つきで僕の顔を眺めた。
村上 春樹「羊をめぐる冒険」に収録 amazon
夢遊病者のような目つき
有島武郎 / 或る女(前編) 青空文庫
たかって来る蚊も追わずにぼんやりと庭の向こうを見続けていた。
有島武郎 / 或る女(後編) 青空文庫
何か遠いほうの物でも見つめているように少しぼんやりした目つき
有島武郎 / 或る女(後編) 青空文庫
犬はいつだってガツガツ食うくせにガツガツしすぎて眼が虚ろだ
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
視線は焦点を結ぶことなく弱々しく漂っていた。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
彼の顔つきがいつもとはまったく違っていることに気がついた。奇妙に表情がなく、目の焦点があっていない。視線に奥行きというものがない。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
(目は)どこか放心しているようなあるいは視神経を奪い去られてしまったもののような感じがあった。
野間宏 / 第三十六号「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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