日本語表現インフォ > 人物表現 > 見る > 目が合う・見詰め合う・視線がぶつかる
目が合う・見詰め合う・視線がぶつかるの表現・描写・類語
二人の視線が縄のように捩れて絡まる
岩田 豊雄 / 獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 amazon
一発触発の危機を秘めて火花を散らす眼と眼
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
お互いの視線が凍ったように止まる
泉 優二 / ブラインドコーナー amazon
相手の眼が、慕いよる子のように瞳の中へ飛びこんでくる
水上 勉 / 越前竹人形 amazon
二組の男女の視線が十字にからんで浮いて揺れる
新田 次郎 / 縦走路 amazon
ふかえり(人名)は視線をそらすことなく、天吾の目をまっすぐに見ていた。窓ガラスに顔をつけて空き家の中をのぞくみたいに。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
(目を覗き込んで気持ちを探る)坊主頭は小松の目を深くのぞき込んだ。彼はそこにある何かの奥行きを測っているみたいに見えた。部屋のある空間に特定の家具が収まるかどうか目測している人のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
二人の視線は絡みついたように、空中にじっと交錯したまま挑み合っていた
前田河広一郎 / 三等船室「現代日本文学大系 (59)」に収録 amazon
その目が合った一瞬のあまりの短さゆえなのか、あるいはふたりの呼吸かなにかがぴったりと同調したのか、奇妙な、しかし確信に満ちた兄との一体感というか合一感に襲われた。今、ふたりは同じことを考えている。考えていることが同じなのではなくて、ふたりが一緒に、ふたりがかりでひとつのことを考えている。誰にそんなことを聞いたことがあるわけではなかったけれども、血のつながった兄妹というのはきっとどこもこういう瞬間があるものなのだ、とこの時知花は思った。
滝口 悠生 / 死んでいない者 amazon
共通した困難を抱えているから、見かわす視線に複雑な悲しみと相手を思いやる感情が、しらずしらずのうちにこもり、ある意味仲は深まっていた。
綿矢 りさ / かわいそうだね?「かわいそうだね? (文春文庫)」に収録 amazon
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