うつらうつら（半分眠ったぼんやり状態）の表現・描写・類語

疲れたようにウツラウツラする

ごろりと横になり、古畳の上で腐ったようにうとうと

うつろに眠い頭で聞いていた。彼女の声がまるで夢の中に響くように感じた。

風邪をひいてしまい、ジョギングも休んでうつらうつらしてベッドにいた。少し熱っぽい頭の中にベルの音が何度も何度も割り込んできて私はぼんやりと起き上がった。

後頭部にはまだ睡気がこびりついていた。

（宵色の湖面が見える場所で）醒（さ）めてまた睡（ねむ）りに入る意識の手前になり先になりして、明暗の界のも一つの仲間の世界に復一を置く。すると、復一の朦朧とした乾板色の意識が向うの宵色なのか、向うの宵色の景色が復一の意識なのか不明瞭（ふめいりょう）となり、不明瞭のままに、澱（よど）み定まって、

トロトロした風

私はまだ眠くて、半分夢の中にいるので、心は子供のように素直だ。

朝、重い頭をふらふらさせて

（イヤホンでラップを聞き読書をしていたが）文字がぼんやりし、ラップが遠くに響いていた。うとうとしはじめていたのだ。

マッサージをしながら、陣治はよく野山で遊んだ子供のころの話をする。声と言葉つきと手の動き、全部がひとつのリズムに溶け合って、力の抜けた十和子は知らず知らず一緒に陣治の記憶のなかにさまよい込んでいく。《…略…》枕を唾液で濡らしながらそんな話を聞いていると、どうしてか十和子は、沢蟹だけでなく、ウナギも母牛も仔牛も十和子自身なのだという気がしてくるのだ。そうやって半醒半睡の十和子が浮かんでいるところでは、時間も空間も溶け流れ、すべてのものが渾然一体となってさざめき合っている。

（介護施設の食堂は）学生食堂と同じような、でんぷん質のにおいがした。

（寝ぼけた頭で考える）記号と象徴のちがいってなあに？」 　ぼくの頭の中をなにかの行列がしずしずと通り過ぎていくような、不思議な感覚があった。

（眠りが浅い）ぼくはその脈絡のない眠りの中で──あるいは不確かな覚醒の中で──すみれのことを考えた。

眠りが優しく私を包んだ。 　あざみさんがばたんと戸を閉めて出て行ったのが聞こえた。淋しさを打ち消すような、とてもいい音だった。

謙作は半分覚めながら夢を見ていた。