体温の表現・描写・類語

すべすべとやわらかく温かい母の体

水に入ったように冷たい体

手足の先が氷のように冷たい

死が這い上がってきているように、膝から下が妙に冷たい

（雨に濡れて）冷たい僕のからだで足の先だけが熱を持っている。時々その熱がゆっくりと頭まで昇ってくる。果肉を剥がした桃の種のような熱の核は、昇ってくる時、心臓や胃や肺や声帯や歯茎に引っ掛かる。

額に手の甲を当ててみるが、平熱三六度台中ほどの手には少しひんやりとすら感じられる。

寝巻から温かい彼女の体温が伝わって、彼女の四肢はゆたんぽのように思えた。

彼女の体は缶詰の鮭みたいにすっかり冷えきっていた。

狭い私の部屋では隆大の体積はいつもより大きく見え、一つ家具を余計に置いたみたいに、かさばる。熱源が一人増えたせいで、暖房をつけてもどこか肌寒かった部屋が、ぬくもる。

手や足は大根のように冷えて、感覚なく身体についていた。

貧血を起こした額は死人のように冷えきって

足が自分のものではないように冷たかった