日本語表現インフォ > 感覚表現 > 刺激 > 苦痛(精神的なつらさ)
苦痛(精神的なつらさ)の表現・描写・類語
苦痛がブランコのように息を抜きながら、間断なく責めたててくる
林 芙美子 / 晩菊・水仙・白鷺 amazon
通りがかりの子どもたちに撫でられて、お地蔵さんの頭がすり減っていくみたいに(精神が時間をかけて磨り減っていく)
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
ぴしぴしと鞭うたれるような苦痛
中山義秀 / 藁
苦痛が刺のように残っていた。
徳田 秋声 / 爛 amazon
言おうようない痛苦の感じが滝津瀬をじっと眺め入ったように、層をなして宗輔の心中を圧し下る。
岡本 かの子 / やがて五月に (1956年) amazon
苦痛が、脾(ひ)弱い病人の身体(からだ)を火焔(かえん)にあおられる紙片のように、くたくたにヒンまげ
徳永 直 / 太陽のない街 amazon
胸を抉るようにつらかった。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
ちょっとくらっとするくらいつらい
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
顔は勃発する衝動を叩 かれた苦悩のために歪 んで来た。
横光利一 / 日輪 青空文庫
気が遠くなるような苦しさを覚えた。
宮本百合子 / 伸子 青空文庫
私は急にあたりが息苦しくなりました。
梶井基次郎 / 橡の花――或る私信―― 青空文庫
泥を噛んでいるよりも辛い
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
胸に凍 るような侘 しさだ。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
めちゃくちゃに狂いたい気持ちだった。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
かわやへなぞ這入っていると、思わず涙が溢れる
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
思い出すと目の奥がずきずきした。
吉本ばなな / サンクチュアリ「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
心臓を摑まれ、そのままどこか遠くへ思いっきり投げられたような気がした。
朝井 リョウ「武道館 (文春文庫)」に収録 amazon
腹の底にごつごつした石を詰め込まれたみたいだった。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
いっそ気を失うか、おかしくなってしまった方がどんなにか楽なのに、嫌悪感がからだの中に充満し、吐き気が込み上げてくるだけでした。
湊 かなえ「花の鎖 (文春文庫)」に収録 amazon
心の中を、ふっと、かすかな空気の振動のような、あるいはまた張りつめた野戦の通信線がたちきられる時のような、言い知れぬ苦しみがとおりすぎる。それはふっと胸のほんの入口のところをかすってどこかへ行ってしまう。とまた、ふっと音をたててそれはとおりすぎる。
野間宏 / 崩解感覚「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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