おにぎりの味、おいしさを伝える表現・描写

かまどで炊いた、あつあつのオコゲで握るおにぎり

ご飯を上回る量の海苔はどこかそそる

ご飯と塩だけのおにぎりこそが日本の食文化の原点。日本の米は短粒種で粘り気があり、冷たくなってもその粘り気を保つ。

炊き立てのご飯でむすぶ塩むすびほど微妙でふくよかな味はない

塩は、ミネラルを豊富に含みまろやかで深い味わいを持つ「瀬戸備前にがり塩」を使う。昔風の温かみのあるおいしさを作り出せる。

粘り気のあるジャポニカ米だからこそオニギリや握りずしができるのであり、パサパサ米では無理

（父親が作ったおにぎり）一生懸命さが伝わってくるような、ブサイクで塩味の強いおにぎり

やっと持っていられる位の熱々のおにぎり

食うと云うよりむしろ食いつくんだね。すると中心から梅干が一個出て来るそうだ。この梅干が出るのを楽しみに塩気のない周囲を一心不乱に食い欠いて突進するんだ

一日寒空に、切り株の上にさらされていたので、飯粒は一粒一粒ぼろぼろに固くなって、持った手の中からこぼれ落ちる。試みに口に持って行ってみると米の持つうまみはすっかり奪われていて、無味な繊維のかたまりのような触覚だけが冷たく舌に伝わって来る。

おにぎりの一口目は味気ないものである。一口目がおにぎりの中心部の梅干しのところに到達するということはない。

申しわけのように浅草紙のごとき海苔が貼りついた〔にぎりめし〕

沢庵をきざんで飯にまぜ、これを握り飯にしたもの