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乳房・乳首の表現・描写・類語
まっ白い乳牛のそれのような乳房の先には、黒い、大きな乳嘴が突き出ていた
外村繁 / 岩のある庭の風景 amazon
掌に少しあまるくらいの大きさ。シコシコと堅くはりつめている。
阿刀田高 / ミッドナイト物語 amazon
天に突き刺さるように並んでいる杉林の梢の鋭さを感じさせる小さな乳首
吉行 淳之介 / 砂の上の植物群 amazon
小さな胸に小さい乳房が、白い盃のように貧しく膨らんでいる
川端 康成 / 掌の小説 amazon
乳房が、打ちかかる平手にじゃれている小動物のように見える
三島 由紀夫 / 潮騒 amazon
乳首は美しい楕円形に膨らんでいる。それはオリーブの実を思わせる。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
つい胸に視線がいってしまう。大きな渦巻きの中心につい目がいってしまうのと同じように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 1 amazon
(貧乳)配合を間違えて膨らみそこねたパン生地みたいなかたちをしている
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
(少女の)乳房はみごとに完全な半球を描いていた。けちのつけようもない半球だ。乳首はそれほど大きくない。それはまだ柔らかく、来るべき完成形をそこで静かに模索している。乳房だけが大きく、すでに成熟を遂げている。そしてなぜか重力の影響をほとんど受けていないように見える。ふたつの乳首はきれいに上を向いている。陽光を求める蔓(つる)性植物の新しい芽のように。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
白い元結のような幾条(いくすじ)もの乳汁
平林 たい子 / 施療室にて「こういう女・施療室にて (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
まるで双生児(ふたご)のような白いつやつやした隆起が、胸いっぱいに行儀よく並んでいる。
石坂 洋次郎 / 颱風とざくろ amazon
(乳首)豊穣な稔りを約束する(乳)腺や神経が絹糸ほどの細さで眠っている
平林 たい子 / 鬼子母神「筑摩現代文学大系 (41) 平林たい子・円地文子集 地底の歌 こういう女 嘲る 盲中国兵 鬼子母神 私は生きる 花散里 ひもじい月日 くろい紫陽花 男のほね 妖 二世の縁 他」に収録 amazon
(女の子の乳首は)蕾の時から実の形をつけている胡瓜や南瓜のなり花のように、こましゃくれて見えた。
平林 たい子 / 筑摩現代文学大系 amazon
蕾のように上向いた乳房
井上 靖 / 猟銃「猟銃・闘牛(新潮文庫)」に収録 amazon
白い昼月のような遠い乳房
三島 由紀夫 / 金閣寺 amazon
ルイは美々子さんの片方の乳房を下からもちあげ、乳首をもう片方の手でつまんだ。まるで子供が、ビー玉をつまむような感じだ。
富岡 多恵子 / ワンダーランド「富岡多恵子集〈3〉小説(2)」に収録 amazon
(豊胸手術)トイレのすっぽんで吸いぬいたみたいになってる細い人
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
(垂れた乳)胸なんかゆうたら水風船みたいなもんで、ぱんぱんのときはええけども人によってはあのように靴下になるのです。あれ見てみ、足入れてない男もんの靴下二枚ぶらさがってるように見えるやろ
川上 未映子「乳と卵(らん) (文春文庫)」に収録 amazon
その愛 ずらかな恰好の乳房は、神秘の国に生れた大きな貝の剥 き肉 かなぞのように活 き活きとした薔薇色に盛り上って、煌々 たる光明の下に、夢うつつの心を仄 めかしております。
夢野久作 / ドグラ・マグラ 青空文庫
私の乳房が千貫の重さで、うどん粉の山のようにのしかかっている。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
乳首は堅く張り出し、若い桃色を思わせるに充分であった。
阿刀田 高 / 透明魚「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
弱い弾力のたりない彼女の胸の肌
野間 宏 / 顔の中の赤い月「暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)」に収録 amazon
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