雑談・世間話・とりとめのない会話の表現・描写・類語

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雑談・世間話・とりとめのない会話の表現・描写・類語
小波のようにお喋りする。
小沼丹 / 椋鳥日記 amazon
あたしたちはしゃべって、しゃべって、相手のおしゃべりに耳を傾けて、相槌をうったり、頭を横にふったり、たまに黙って考え込んだりしながら生きている。コンビニの前に座り込みながら、駅の構内にたむろしながら、横断歩道を渡りながら、しゃべって、聞いて、頷いて、首を傾げている。そんな言葉に濡れるのなら文句はない。むし暑い夕方、俄雨に出会うようなものだ。気持ちいい。気持ちよくないのは、型通りの挨拶とか、教師の小言とか、もっと偉い人の説教とか、テレビの騒ぎとかだ。それはつるんとしていて突起がなく、いつだってしゅるしゅるとあたしたちの上を滑っていく。《…略…》言葉には突起がほしい。衣服や動物の毛にくっついて運ばれるちゃっかりものの種子のように、滑らないでくっついてきてほしい。あたしたちを無理やり押し流すんじゃなくて、あたしたちの内にちゃんと留まっていく突起のある言葉が、ほしいのだ。《…略…》くだらないと笑って捨てられそうな言葉の数々をあたしは懸命に紡いで、誰かに手渡す。受け取ってくれるやつは、たくさんじゃないけど、いるのだ。  突起がだいじ。しゅるしゅる滑るんじゃなくて、いがいがしてひっかかる、誰かにくっついていくための突起がだいじ……上手く言えないけど、そう思う。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー〈2〉 (文春文庫)」に収録 amazon
駄弁をろうして
夏目漱石 / 吾輩は猫である 青空文庫
隣のおばさんと世にも明るい調子で世間話をしている。
吉本 ばなな / 新婚さん「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
隣のテーブルのひとたちの殴りたくなるようなくだらない世間話
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon関連カテカフェ・喫茶・飲食店
みんなでだらだらと何か話して
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
この会話の辿り着く先を探っていた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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