日本語表現インフォ > 風景表現 > 雪・霜・あられ > 雪景色・銀世界
雪景色・銀世界の表現・描写・類語
紅葉の錆色が日ごとに暗くなっていた山が、初雪で鮮やかに生きかえる
川端康成 / 雪国 amazon
雪雲がどんよりと低くたれこめ、雪におおわれた大地と空のあいだにはほんの少しの空間しかあいていなかった。
村上 春樹 / ノルウェイの森 下 amazon
雪の上を、犬の足痕のような花弁の模様が点々と走っている
福永 武彦 / 風のかたみ amazon
繭(まゆ)の中の蚕のように人を包む雪
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
雪が冷たく燃えるような輝きを増す
川端 康成 / 雪国 amazon
夢の中にでもいるように、雪明かりが物の形を朧げに浮かび上がらせる
福永 武彦 / 風のかたみ amazon
積もっている雪の肌が軽石のようにざらつく
石森 延男 / コタンの口笛 第2部 amazon
空気はきりっとして澄み渡り、街角のいたるところに蟻塚のようにつみあげられ、排気ガスで灰色に染まった雪も、夜の街の光の下では清潔で、幻想的にさえ見えた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
霰が二三度ふってきてから、国境の山々の姿は日に深く、削り立てたような、厚い積雪の重みに輝いていた。
室生犀星 / 性に眼覚める頃 amazon
じさまもばさまも餓鬼(女の子)も野郎っ子(男の子)も狩り出され、降りしきる雪の中で墨絵のように動きまわっている。
森 敦 / 月山「月山・鳥海山 (文春文庫 も 2-1)」に収録 amazon
真白な雪の上に映え、たち並ぶ家々の軒並がくっきり影絵のように浮かび上っていた。
山崎 豊子 / 暖簾 amazon
ひなたと日陰がちょうど視界を半分ずつに区切り、ひなたの部分だけ、雪がまばゆい。
吉田修一「悪人」に収録 amazon
からりとした上天気。眼もくらむような光った雪景色。
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
雪は朝方やみ、確かに純白の光彩が街全体に敷きつめられたはずなのに、富山の街は、鈍い 燻銀 の光にくるまれて暗く煙っている。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
門柱の上に、雪が伏せた 椀 のようになって積もっていた。
宮本 輝 / 螢川「螢川・泥の河(新潮文庫)」に収録 amazon
あと 32 個の表現が登録されています
ログインして全部見る
ログインして全部見る
同じカテゴリの表現一覧
雪・霜・あられ の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ