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歌声・歌うの表現・描写・類語
歌声が集まって一つになり、つむじ風のように部屋に立ちのぼる
飯田 栄彦 / 昔、そこに森があった amazon
単調な歌声が、風に消えて行く狩の角笛の音のように、ほそぼそといつまでも響く
中島 敦 / 悟浄出世 amazon
囁くがごとく呻くがごとく経文を誦する
菊池 寛 / 恩讐の彼方に amazon
満ちてくる潮のように、まるいは引いていく潮のように一心に歌う
灰谷 健次郎 / 太陽の子 amazon
屈託のない朗らかな混声が、色の絹糸を選り分けるように一つ一つ心よく聞き分けられた。
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
ノドに薄いスカーフをまきつけて、誰とも物もいわないのよ。クラシック歌手ってあんなにノドを大切にしなくちゃならないのかしら
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
(唄うたいには)灰汁 のある癖の多い声が向く、それに哀愁もいくらか交る。
岡本かの子 / 巴里の唄うたい 青空文庫
(海のそばで歌う)静かに、波紋のように彼女の繰り出す何かは広がり、何もかもを 吞 み込み、海辺へとたどり着いた
吉本 ばなな「アムリタ(上) (新潮文庫)」に収録 amazon
声があんまり高くてきれいなので気持ちよくなって
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
いつまでもこの空間に、一度きりの生の音のなかで泳いでいたい。 誰もがそう思う。そういう天才の歌だ。 白くて、粒子が細かくて、甘くて、光り輝いていて涼しい風のような、そういうものでできた歌声だ。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
耳だけじゃなく、皮膚からも浸透していくような優しい深い歌声。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
美しい声でさえずる私の憧れの歌う小鳥。あなたの歌が流れるとき、世界は最も美しい頂点で止まる。
よしもとばなな / 波 ──あとがきとして「まぼろしハワイ」に収録 amazon
鼓膜をすり抜けて、心の奥深くまで届く声。余計な道具なんて何一つ使わずに、神様から与えられた自分の体だけで、人を感動させる
小川 洋子 / 一つの歌を分け合う「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
泣き叫ぶように 唄っていた。
志賀 直哉 / 真鶴「城の崎にて・小僧の神様 (角川文庫)」に収録 amazon
(舟をこぐ女の)歌声は平らな海面に柔らげられ、優しくうるんで耳に届いた。
大岡 昇平「野火(新潮文庫)」に収録 amazon
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