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人の印象(ネガティブ)の表現・描写・類語
どれもこれも崩れかかった人ばかりで、人間というよりは呼吸のある泥人形であった
北条 民雄 / いのちの初夜 amazon
なにごとか一心に思いつめたような妖しい雰囲気
白洲 正子 / 能の物語 amazon
雨に濡れて尾を垂れた野良犬よりも哀れ
藤本 義一 / 標的野郎(ターゲット・ガイ) amazon
ぼさっとして大きく寄りつきがたい巖石(がんせき)のような男
新田 次郎 / 芙蓉の人 amazon
ゆらめく影のようにあやうい感じのある女
日野 啓三 / 夢の島 amazon
一目で内容が分かってしまうような心の貧しい女
高見 順 / 如何なる星の下に amazon
男が、蝙蝠のように袖を広げて格子に摑(つか)まる
川端 康成 / 掌の小説 amazon
若い方は背が低く、髪が長めだった。目が細く、鋭かった。一昔前の文学青年みたいに見えた。同人誌の集まりで額の髪をかきあげて「やはり三島だよ」と言ったりしそうな雰囲気がある。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
(その女性写真家は、)自分自身の存在を調整するために、まわりからちょっとずつ何かを取っていくタイプだった。でも人々は彼女に何かを与えないわけにはいかないのだ。なぜなら彼女は才能という強力な吸引力を有しているからだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(下) amazon
お魚ごっこなら貴女は伊勢海老だ。胴体は細いくせに髭だけがピンと威張ってやがる
石坂 洋次郎 / 若い人 amazon
(この人は、)大理石に端正に刻んだ像を見るように、冷やかで静かなところが見え
大仏 次郎 / 宗方姉妹 (1954年) amazon
(人の顔や体は左右非対称)我々の身体は工場で規格どおりに造られた量産品ではないのだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
第一印象を正直に語るなら、牛河という男は天吾に、地面の暗い穴から這い出てくる気味の悪い何かを連想させた。ぬるぬるとした正体のよくわからない何か、本当は光の中に出てきてはならない何かだ。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
(家族の中で一人だけ外見が異質)一家にあって、彼は常に「異物」だった。調和を乱し、不協和音を作り出す間違った音符だった。一家で撮った写真を見ると、彼一人だけが明らかに場違いな存在だった。間違えてそこに入り込んで、たまたま写真に写ってしまった無神経な部外者のように見えた。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
俺は石の湿った裏側に蠢いている虫けらみたいな、じめじめした薄汚い存在かもしれない。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
混み合った終電の中に、顔中血まみれのおれが乗り込んでいくと、見る見るうちにおれのまわりに空間ができる。遠巻きにして、こわごわながめられているのだ。 みんな、見て見ぬふりをして、そのくせ視界のはしっこに必ずおれをとらえている。
中島 らも / 今夜、すベてのバーで amazon
砂丘の上の粒のような人間たち
葉山 嘉樹 / 海に生くる人々 amazon
眼の小さい、鼻の上を向いた、どこかひょうきんな所のある老人
芥川龍之介 / 運 青空文庫
大変侘し気な風采 だった
林芙美子 / 新版 放浪記 青空文庫
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