五眼【ごげん】の意味と例文（使い方）

物を見る五種の作用。
・肉眼（にくげん）・・・肉身（人間）の所有している、現実の色形を見る眼。形あるものしか見ることができない、普通の人の目。 ⇔ 心眼（しんがん・しんげん）。
・天眼（てんげん）・・・色界の天人が所有している、すべてを見通すことができる眼。
・慧眼（えげん）・・・ 二乗の人が一切の現象は空であると見抜くことのできる眼。真理の平等を見ぬく眼。
・法眼（ほうげん）・・・諸法を見る智慧の眼。菩薩（ぼさつ）のもつ、人々を救って悟りの境地に導くための、すべての物事を見極める眼。
・仏眼（ぶつげん）・・・仏の、前記の四眼をすべてそなえた眼。