岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:33% 作品を確認(青空文庫)
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食通
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前後の文章を含んだ引用
......この頃 はころころになって、何か新らしく仕込んだ洒落 の一つも披露 しながら、片隅 の焜炉 で火を焙 して、お椀 の汁 を適度に温め、すぐ箸 が執 れるよう膳を並 べて帰って行く。 「不味 いものを食うくらいならいっそ、くたばった方がいい」 これは、美味のないとき、膳の上の食品を罵倒 する敬蔵の云 い草 だが、ひょっとすると、それが辛辣 な事実で父娘の身の上の現実ともなりかねない今日この頃では、敬蔵もう......
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岡本かの子 / 渾沌未分
おいしいといわれるものなら無理をしてでも食べにゆくし、また、おいしいかどうかわからないもので、見た目には少々うす気味わるいものでも、食べものであればちょっと味わってみたいたちだ。 この十年間は、ずいぶん国外も国内も旅行したので、旅の思い出は限りなくあるが、その思い出も、たべものとつながっている場合が多い。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
仕事に熱心だが、食べることにも熱心な人物として描かれている。仕事の合間に食べるものも、おいしいものをえらんでそれを実においしそうに食べる。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
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ちえ子には帰る家がなかった。 不幸な時代の話ならいざ知らず、今ではよほど珍しい境遇だろうと思うから、口に出したことはない。それが寡黙で控えめな自分の印象となってしまっていることも、よく知っている。
浅田次郎 / うらぼんえ「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
今までの無遠慮に隔てのない風はなく、いやに丁寧に改まって口をきくのである。
伊藤左千夫 / 野菊の墓
(卑劣)その貧相な体躯がそのまま煙草の脂(やに)のようなある粘っこい卑劣さの凝固したもののような印象をあたえた。
平林 たい子 / 大草原「日本の文学〈第48〉平林たい子,大原富枝 (1969年)地底の歌・秘密・桜・他 婉という女・大草原・他」に収録 amazon
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