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生活はまるで気力の抜けた平衡を失したものに変わっていた。
梶井基次郎 / 泥濘 ページ位置:6% 作品を確認(青空文庫)
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脱力・力が抜ける
だらだら暮らす
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前後の文章を含んだ引用
......不愉快になって、四日ほど待っていたのだった。その日に着いた為替はその二度目の為替であった。 書く方を放棄してから一週間余りにもなっていただろうか。その間に自分の生活はまるで気力の抜けた平衡を失したものに変わっていた。先ほども言ったように失敗が既にどこか病気染 みたところを持っていた。書く気持がぐらついて来たのがその最初で、そうこうするうちに頭に浮かぶことがそれを書きつけようと......
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脱力・力が抜けるの表現・描写・類語(嫌いのカテゴリ)の一覧 ランダム5
途方もなく長い道のりを通りぬけてきたかのような、深い奇妙な脱力感が身体の奥底に居すわってしまったのも感じる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
母から離れた赤子のように、すべての力が急にどこかに消えてしまう
有島武郎 / 或る女
袋に開いた小さな穴から水がこぼれるように、身体から力が抜け出ていった
村上 春樹 / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 amazon
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だらだら暮らすの表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
改めてソファにひっくり返り、昼近くまでうとうとする。十一時になると起き出して顔を洗う。歯磨きの白いしみの飛んだ曇った鏡に、三十八歳の職のない男のむくんだ顔がうつっている。空気が 澱み、時間まで腐ってしまいそうだ。
向田邦子 / マンハッタン「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
弟は最近、寝てばかりいる。学校も休みがちだ。彼の中で少しずつ何かがずれはじめている気配がする。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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「嫌い」カテゴリからランダム5
心持眉 をしかめた。
小林多喜二 / 党生活者
「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
借りてきた映画を観ることだけで暮らしていた日々のあの生温かい停滞のなかへ、もう一度もどりたい
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
世の中はお金だから、お金が入ってちゃんと暮らしていけたら、何をやったっていいんだ
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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