鼻汁が風にあふられて、歪 んだ線を描いて飛んだ。
小林多喜二 / 蟹工船 ページ位置:52% 作品を確認(青空文庫)
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鼻水
風に飛ばされる
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前後の文章を含んだ引用
......修繕をしていた大工が背のびをして、漁夫の走って行った方を見た。寒風の吹きさらしで、涙が出て、初め、よく見えなかった。大工は横を向いて勢いよく「つかみ鼻」をかんだ。鼻汁が風にあふられて、歪 んだ線を描いて飛んだ。 ともの左舷のウインチがガラガラなっている。皆漁に出ている今、それを動かしているわけがなかった。ウインチにはそして何かブラ下っていた。それが揺れている。吊 り下......
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鼻水の表現・描写・類語(鼻のカテゴリ)の一覧 ランダム5
太い二本の鼻汁が、膿の塊のように口の上にたれている。
野間 宏 / 崩解感覚 amazon
ぐずりと鼻をならして
小林多喜二 / 蟹工船
小鼻の周りを鼻水で光らせていた。
小川洋子 / ダイヴィング・プール「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
ポケットからティッシュ・ペーパーを取り出しつまらなそうに音をたてて鼻をかんだ。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
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捨てられたチラシの何枚かが、冷たい風にあおられて御堂筋の歩道を 這っていた。
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
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鼻が途中で欠けているかのようにさきがとがっている
野間 宏 / 真空地帯 amazon
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胸の中をふきぬけるような風の音
梅崎 春生 / 桜島 amazon
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