岩を洗う怒涛の無限の音のような、屋根を打つ高射砲の無数の破片の無限の落下の音のような……府道を流れている避難民たちの一かたまりの跫音(あしおと)なのだ。
坂口 安吾 / 白痴 作品を確認(amazon)
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足音・靴音
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単語の意味
怒涛(どとう)
高射砲(こうしゃほう)
怒涛・・・激しく打ち寄せる大波。激しい勢いで押し寄せる様の例え。
高射砲・・・飛行機を打ち落とすため大砲。高角砲。
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(颯爽と歩く)ピンのように尖った靴を綺麗に鳴らしてサユリは歩く。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
草の芽の伸びる音さえ聞き取れそうにあたりは静か
大仏 次郎 / 雪崩 (1953年) amazon
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夜の暗さを突き破ろうとするように、どこまでも歩きつづける
ウィリアム・アイリッシュ / 黒いカーテン amazon
(足が悪い)上下に体が揺れる独特の歩き方をしていた。
横山 秀夫「クライマーズ・ハイ (文春文庫)」に収録 amazon
彼女のハイヒールの靴音だけがぼんやりとした春の夕暮の大気に規則正しくなめらかな 楔 を打ちこんでいるようだった。
村上春樹 / 双子と沈んだ大陸「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
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