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確かに彼女は変わった。 でも、いつから、どんなふうになのかは思い出せない。 つらつらと画面だけが浮かぶ。
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:35% 作品を確認(amazon)
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶
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前後の文章を含んだ引用
......子供を産むということについて考えた。父親が違う子供が二人残って、こんなにとしが離れてて、最近弟の心配ばっかりしている母は、さすがに不安になって来たのだろうか。 確かに彼女は変わった。 でも、いつから、どんなふうになのかは思い出せない。 つらつらと画面だけが浮かぶ。 母のピンクの乳首とか、 白い襟からのぞく金の鎖とか、 鏡に向かって眉毛を抜く後ろ姿とか、 そんなのばっかりだった。 男としてでも、女としてでもなくて、見上げる......
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忘れる・思い出せない・曖昧な記憶の表現・描写・類語(記憶のカテゴリ)の一覧 ランダム5
(記憶の混乱)実際に経験したことと、後から伝聞で知ったことが交錯していて、現実と思い込みの区別がつかない
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 amazon
(覚えていない)「多分その方が楽だからさ。」
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
記憶の彼方に消えて行って仕舞った
岡本かの子 / 母子叙情
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「些細な」思い出が、まるで成長してあらわれた隠し児のように、私の眼前に異常に大きなものに育ってよみがえった。
三島 由紀夫 / 仮面の告白 amazon
関係が純然たる過去になって詩のように心に残る
志賀直哉 / 濁った頭「志賀直哉小説選〈1〉」に収録 amazon
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