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岡本かの子 / 河明り ページ位置:17% 作品を確認(青空文庫)
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地平線・水平線
遠くに見える・遠ざかる
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前後の文章を含んだ引用
......に混って、夜も昼も潺湲 の音を絶やさぬ京都四條河原の宿、水も砂も船も一いろの紅硝子 のように斜陽のいろに透き通る明るい夕暮に釣人が鯊魚 を釣っている広島太田川の宿。 水天髣髴 の間に毛筋ほどの長堤を横たえ、その上に、家五六軒だけしか対岸に見せない利根川の佐原の宿、干瓢 を干すその晒 した色と、その晒した匂いとが、寂しい眠りを誘う宇都宮の田川の宿――その他川の名は忘れて......
単語の意味
髣髴・彷彿(ほうふつ)
水天彷彿(すいてんほうふつ)
長堤(ちょうてい)
水天(すいてん)
髣髴・彷彿・・・1.ありありとイメージすること。あるものを見て、似ている別のものを思い起こすこと。また、そのさま。
2.姿や形がぼんやりと見えること。また、そのさま。
2.姿や形がぼんやりと見えること。また、そのさま。
水天彷彿・・・遠く見える海と空が接していて、水平線がどこになるのか分かりにくいこと。
「水天髣髴」とも書く。
「水天髣髴」とも書く。
長堤・・・長く続く土手。
水天・・・1.水と空。海と空。
2.水にうつる天。
2.水にうつる天。
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海の水平線に近いところがサファイアブルーに変わる
小林信彦 / 世界でいちばん熱い島 amazon
左右に青木ヶ原の爽快な地平線の眺めが、数十里の彼方まで拡がった。
宮本百合子 / 伸子
土手の向こうで、細長い海が水色の空と混じり合っていた。貨物船がいくつか浮かんでいた。
小川 洋子 / 夕暮れの給食室と雨のプール「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 amazon
何にも交わらないで、自分を境に空と海を分けている水平線。
朝井 リョウ / ひーちゃんは線香花火「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
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ふりかえって見ると、さっきの十字架 はすっかり小さくなってしまい、ほんとうにもうそのまま胸 にもつるされそうになり
宮沢賢治 / 銀河鉄道の夜
遠くにオモチャのような自動車
新海 誠「小説 君の名は。 (角川文庫)」に収録 amazon
ミュウの姿は少しずつ小さくなり、ひとつのおぼろげな点になり、やがて陽炎の中に吸い込まれていった。それから町が遠ざかり、山のかたちが不確かになり、最後には島そのものが光のもやと絡み合うように、かすんで消えていった。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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犬みたいに駆け寄ってきた。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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山岳は屏風を立て廻したように、その高い街道の位置から東の方に望まれる。
島崎 藤村 / 夜明け前 第1部(上) amazon
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