野イバラが茂みを作り、白い五弁の花びらを慎ましく広げる。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 ページ位置:29% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
花
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......多様で、しかもどれもが異様にでかい。 夕陽の当たる斜面では、黄金色の木漏れ日が射している。それに負けないぐらい豪華な黄色い花をつけ、山吹が重そうに枝垂れている。野イバラが茂みを作り、白い五弁の花びらを慎ましく広げる。甘い香りが鼻先をよぎった。ウツギが枝先に小さな蕾をたくさんつけている。かと思うと、十五メートルはあろうかというアオダモが、泡のような白い花を頭上で揺らす。樫の木......
単語の意味
慎ましい(つつましい)
慎ましい・・・態度が控えめ。前へ出ず、遠慮した様子。
ここに意味を表示
花の表現・描写・類語(植物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
固く身をすぼめた花冠が、音楽のようにゆるやかに開く
大岡 昇平 / 野火 amazon
一杯に開いた皿のような花
長塚 節 / 土 amazon
(椿)また一つ大きいのが血を塗った、人魂(ひとだま)のように落ちる。
夏目 漱石 / 草枕 amazon
このカテゴリを全部見る
「植物」カテゴリからランダム5
木という木が野放図に枝を伸ばし、手をつないだり肩を組んで(いるよう)
永井 龍男 / 青梅雨 amazon
藻や太藺 が風の狼藉の跡に踏みしだかれていた。
岡本かの子 / 金魚撩乱
(百日紅)私の知るかぎりの百日紅はみな暑くるしい、ときには 獰猛 な感じすら受ける花であるのに、「伽羅」に植わっていたそれだけは、なぜか別物のように上品で、 静謐 な感じがした。つややかな幹も、葉も、薄くれないの花も。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
鹿の通った後のすすきが、静かな湖に水脈(みお)ように、いつまでもぎらぎら光る
宮沢 賢治 / 鹿踊りのはじまり amazon
同じカテゴリの表現一覧
植物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ