夏目漱石 / 吾輩は猫である ページ位置:35% 作品を確認(青空文庫)
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恐怖を背中で感じる
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前後の文章を含んだ引用
......んがんを拝したいものだ。陰士は今や勝手の上に大いなる泥足を上げて二足 ばかり進んだ模様である。三足目と思う頃揚板 に蹶 いてか、ガタリと夜 に響くような音を立てた。吾輩の背中 の毛が靴刷毛 で逆に擦 すられたような心持がする。しばらくは足音もしない。細君を見ると未 だ口をあいて太平の空気を夢中に吐呑 している。主人は赤い本に拇指 を挟 まれた夢でも見ているのだろう。やがて台所でマチを擦 る音が......
単語の意味
背中(せなか)
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
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その報告は聞く者の心に白刃を突き通されたような戦慄をあたえた。
石川 達三 / 日蔭の村 amazon
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肩口に兆した戦慄が、どこに駆け抜ければ良いかわからぬように何度となく背中を走り、腕や足に散った。
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
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