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私が手短に娘をここへ連れて来た事情を社長に話す間も、この娘はまるで他にそんな娘でもあるのかと思いでもしてるような面白そうな顔をして聴いている。
岡本かの子 / 河明り ページ位置:56% 作品を確認(青空文庫)
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見て見ぬ振り・知らんぷり
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前後の文章を含んだ引用
......感を与える。 天井に唸 る電気扇の真下に居て、けむるような睫毛 を瞳 に冠 せ、この娘特有の霞性 をいよいよ全身に拡 げ、悠長に女扇を使いながら社長のいうことを聴いている。私が手短に娘をここへ連れて来た事情を社長に話す間も、この娘はまるで他にそんな娘でもあるのかと思いでもしてるような面白そうな顔をして聴いている。私は憎みを感ずるくらい、私に任せ切りの娘の態度に呆 れながら、始めは娘をこの方と社長に云っていたのを、いつの間にか、この子という言葉に代えて仕舞っていた。 「どうも......
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