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風が枯葉を掃ってしまったあとは風の音も変わっていった。
梶井基次郎 / 冬の日 ページ位置:50% 作品を確認(青空文庫)
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枯れ葉・葉が散る
冷たい風・冬の季節風
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前後の文章を含んだ引用
......彳んでいる堯の耳に階下の柱時計の音がボンボン……と伝わって来た。変なものを聞いた、と思いながら彼の足はとぼとぼと坂を下って行った。 街路樹から次には街路から、風が枯葉を掃ってしまったあとは風の音も変わっていった。夜になると街のアスファルトは鉛筆で光らせたように凍 てはじめた。そんな夜を堯 は自分の静かな町から銀座へ出かけて行った。そこでは華ばなしいクリスマスや歳末の売出しが......
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枯れ葉・葉が散るの表現・描写・類語(秋のカテゴリ)の一覧 ランダム5
光った土の上へ、飛白(かすり)のように落葉が乾いて散らかっていた
林 芙美子 / 泣虫小僧 amazon
木々の葉が、一日ごと剥 がれてゆく
梶井基次郎 / 冬の日
視界を遮るように、かえでの老樹が燃える緋色を中空に散らす
高橋治 / 墓を売る女「ベヒシュタイン歌う」に収録 amazon
エゾマツの葉が緑のまま落ちるとき、音階にならない音がする。
宮下 奈都「羊と鋼の森 (文春文庫)」に収録 amazon
朝日に霜の融け掛かる茵(しとね)のような落葉
森 鴎外 / 山椒大夫 amazon
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冷たい風・冬の季節風の表現・描写・類語(風のカテゴリ)の一覧 ランダム5
街の汚れを含んだ冷たい風が吹きつけてくる
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
宮沢賢治 / いちょうの実
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「秋」カテゴリからランダム5
稲の葉が、根もとから五つにわかれて天へのびていた。
三浦 しをん「神去なあなあ日常 (徳間文庫)」に収録 amazon
漆のような真黒な羽のひらひらする、繊(ほそ)く青い、たしか河原蜻蛉(かわらとんぼ)とも言った
泉 鏡花 / 縷紅新草 amazon
落莫とした秋
林芙美子 / 新版 放浪記
「風」カテゴリからランダム5
宮沢賢治 / いちょうの実
街の汚れを含んだ冷たい風が吹きつけてくる
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
氷の鞭のように風が吹き込む
獅子 文六 / てんやわんや amazon
初秋の風が芭蕉の葉を動かして、素肌に吹きつけた帰りに、読みかけた手紙を庭の方へなびかしたから、しまいぎわには四尺あまりの半切れ(=手紙用の横長の和紙)がさらりさらりと鳴って、手を放すと、向こうの生垣まで飛んで行きそうだ。
夏目 漱石 / 坊っちゃん amazon
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