果物の王様はドリアン、女王はマンゴーといわれるが、この二つとも熱帯地の果物で、日本ではたべられないのは残念なことだ。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 ページ位置:53% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
ドリアン
マンゴー
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......なまぬるい。実にまずいコーヒーなのだが、強情なフランス人はそのいれ方がおいしいときめたので、あくまで苦労して、まずいフィルトル式のコーヒーをのんだりしている。*果物の王様はドリアン、女王はマンゴーといわれるが、この二つとも熱帯地の果物で、日本ではたべられないのは残念なことだ。マンゴーはたまに果物店に出ているが、取りたてではないから傷もあり、うまく熟していないので、おいしいとはいえない。「ドリアンをたべるためには女房も質に入れる」とい......
ここに意味を表示
ドリアンの味、おいしさを伝える表現・描写(果物(フルーツ)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
ドリアンを船のへさきに置いて夜釣りに出かけると、南シナ海の、太古の闇の、ねっとりとした蒸暑さの中に、あの芳烈な香りが馥(ふく)いくと立ってきて、ちょうどいい女が裸でへさきに坐っているかのような気分にとらわれたりしたものである。
開高 健 / 小説家のメニュー amazon
どろりとしたとろが、ドリアンの本来の味で、それは微かにコーヒーを混ぜた上質のソフトクリームに似ている
有吉佐和子 / 作家の自伝 109(熱帯の果物) amazon
部屋の中いっぱいにドリアンの匂いが立ち込めているのが分かる。まるで香水のビンの蓋を開けたまま放置したように、部屋中が香りで溢れている。芳烈そのもの。しかしネットリと豊満でありつつ、清涼もクッキリと含んでいる。
開高健 / 小説家のメニュー amazon
南国の果物は香りが濃い。それだけに好ききらいもあるだろうが、一度好きになったら、たまらない味なのだろう。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
マンゴーの表現・描写・類語(果物(フルーツ)のカテゴリ)の一覧 ランダム5
大きさはマクワ瓜くらいで、緑がかったうす茶のつるつるした皮で、その厚い皮をナイフでむくと、オレンジ色の桃のようなみが出てくる。うすくて細長いタネが入っているが、タネまでしゃぶってしまうほどおいしかった。
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
みは桃のように柔かく、味はあんずほどあまくはなくて、ちょっとぷんと匂うのだが、またそれがマンゴーの魅力で、皮をむいて汁のだらだらたれるのにがっぷりかみつくと、ほんとうに狂おしいほどおいしく
石井 好子「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「果物(フルーツ)」カテゴリからランダム5
同じカテゴリの表現一覧
果物(フルーツ) の味・おいしさの表現の一覧
食べ物表現 大カテゴリ