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(小綺麗なイタリア料理の店)とろりとした眠気が店内に充ちている。テーブルごとに黄色く燃えるキャンドルが置かれていて、欲望に充実したまなざしで互いを見つめ合う何組かの男女の横顔を照らしている。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:40% 作品を確認(amazon)
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室内の雰囲気
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前後の文章を含んだ引用
......い土のなかで、くる日もくる日も瞑想を続けたらしい。蝋燭は貴重品で一日一本くらいしか使えなかったというんだ。だからほとんど闇のなかにただじっと座っていたんだよ」 とろりとした眠気が店内に充ちている。テーブルごとに黄色く燃えるキャンドルが置かれていて、欲望に充実したまなざしで互いを見つめ合う何組かの男女の横顔を照らしている。この場所がそのまま古代の摩訶不思議な石窟寺院であるような気がする。幸福感と、満たされなかった肉欲の微熱とが入り混じって、油断すると涙が込み上げてきそうになる。「......
単語の意味
燃える(もえる)
横顔(よこがお)
燃える・・・1.物に火がつく。燃焼する。
2.気持ちが高ぶる。熱中する。
2.気持ちが高ぶる。熱中する。
横顔・・・横向きの顔。横から見た顔。
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ちょっと活動小屋のようなケバケバしい部屋
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
自然の暴威をせき止めるために人間が苦心して創 り上げたこのみじめな家屋という領土がもろく小さく私の周囲にながめやられた。
有島武郎 / 生まれいずる悩み
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この地階はいったい地下何階にあたるのだろうか。少なくとも四階や五階ではない。もっと深い谷底の如き階だ。
筒井 康隆 / 夢の木坂分岐点 amazon
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ホームに入ってきた電車が、彼らとウサギを隔てた。
小川 洋子 / 盲腸線の秘密「口笛の上手な白雪姫」に収録 amazon
病院の窓々にはうるんだ灯がともり、港にはいる満艦飾の船のように見えた
遠藤 周作 / 海と毒薬 amazon
ホテルは新式の建築で、道路に面した壁は、高い城壁のように窓のないものだった。
伊藤 整 / 氾濫 amazon
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