玄関に入ると、病人がいる家特有のにおいがした。
吉田修一「悪人」に収録 ページ位置:24% 作品を確認(amazon)
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患者・病人・けが人
室内の雰囲気
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......を向ける。「今日は何時ごろ、じいさん、病院に連れて行くとか?」と憲夫はまた訊いた。「晩メシ食うてから」 祐一がまたぼそっと呟いて車を降りる。 祐一のあとを追って玄関に入ると、病人がいる家特有のにおいがした。祐一が一緒に暮らしているとはいえ、元は老夫婦の家なので、一歩足を踏み入れただけで、視界から色が抜け落ちてしまったような感覚に襲われる。祐一が脱ぎ捨てた赤いスニー......
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階段の下のじめじめした四畳半
太宰治 / 人間失格
(スーパーの保安室は)煙草と書類と人の汗が、長い歳月をかけてひとつに入りまじったような、不思議なにおいがした。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
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「室内のようす」カテゴリからランダム5
ミラーボールの幾筋もの光が埃と煙に白んだ宙を、明るく透かす矢となって突き抜ける
松本侑子 / 植物性恋愛 amazon
段を踏みしめる度に、階段の上の橙色の電球は、線香花火の火のように細かく震える。
綿矢 りさ / 蹴りたい背中 amazon
まるで何かで塗り込めたように扉は微動だにしない。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
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どこか、影の薄いような、 哀しいような感じがした。
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
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生理痛で、立っているのがやっとだった
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
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