TOP > 風景表現 > 店・施設 > 駅のホーム・駅の構内
(ラッシュアワーの駅の階段で)人の流れに押されて立ち止まることもできず、《…略…》悪夢のなかでもがくふうに残りの段を上る。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
地下鉄
駅のホーム・駅の構内
通勤・通学風景
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......結局は陣治に腕をとられてホームへの階段を上がる。 あと少しで上りきるというところで、バッグのなかで着信音が鳴る。十和子よりも陣治の方がビクンと身をこわばらせる。人の流れに押されて立ち止まることもできず、陣治を振り払いバッグを探りながら、悪夢のなかでもがくふうに残りの段を上る。ハンカチが手から落ち、そばをすり抜けていく男の革靴がそれを踏みつける。 ホームの階段囲いの際に、かろうじて身ひとつ分の場所を確保して電話を耳にあてる。「もしもし......
ここに意味を表示
地下鉄の表現・描写・類語(乗り物のカテゴリ)の一覧 ランダム5
地下鉄から吹く風は、なま温かくて渦を巻いていて、微かに潤滑油のにおいがする。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
駅のホーム・駅の構内の表現・描写・類語(店・施設のカテゴリ)の一覧 ランダム5
汽車はだんだんゆるやかになって、まもなくプラットホームの一列 の電燈 が、うつくしく規則 正しくあらわれ、それがだんだん大きくなってひろがって、二人はちょうど白鳥停車場 の、大きな時計 の前に来てとまりました。
雨の日には運転手が見落としそうなくらいの惨めな駅
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
通勤・通学風景の表現・描写・類語(イベントのカテゴリ)の一覧 ランダム5
(帰宅する人々)年代や境遇によって多少の差こそあれ、彼らはそれぞれに生活に疲れ、人生に飽いているように見えた。希望は色褪せ、野心は置き忘れられ、感性は磨り減り、あとの空白に諦めと無感覚がそれぞれ腰を据えていた。まるで二時間前に抜歯手術を受けた人のように、彼らの顔色は暗く足取りは重かった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
色とりどりのネオンがともり始めた街の通りを、黒々としたコートに身を包んだ無表情なサラリーマンたちが暗流を遡る冷やかな鮭の群れのように均一な速度で流れていた。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
このカテゴリを全部見る
「店・施設」カテゴリからランダム5
田舎医者の待合室みたいな畳敷きの待合室に通される。いかにも疲れたような人達が思い思いに待っている。
林芙美子 / 新版 放浪記
「イベント」カテゴリからランダム5
「乗り物」カテゴリからランダム5
流星花のようにその飛行機は墜ちて
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
一見するとアパート風の建物のようで船とも見えなかった。
牧野 信一 / 淡雪 amazon
三車線の第三京浜が一晩中通行止になるほどの大事故だった。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
同じカテゴリの表現一覧
店・施設 の表現の一覧
イベント の表現の一覧
乗り物 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ