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ひょいと、からだを折り曲げ、飛鳥の如く身近かの一人に襲いかかり
太宰治 / 走れメロス ページ位置:57% 作品を確認(青空文庫)
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襲う・襲いかかる・飛びかかる
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......るのだ。」 「その、いのちが欲しいのだ。」 「さては、王の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな。」 山賊たちは、ものも言わず一斉に棍棒 を振り挙げた。メロスはひょいと、からだを折り曲げ、飛鳥の如く身近かの一人に襲いかかり、その棍棒を奪い取って、 「気の毒だが正義のためだ!」と猛然一撃、たちまち、三人を殴り倒し、残る者のひるむ隙 に、さっさと走って峠を下った。一気に峠を駈け降りたが......
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襲う・襲いかかる・飛びかかるの表現・描写・類語(攻撃のカテゴリ)の一覧 ランダム5
綱を放たれた牛のように斬ってかかる
芥川 龍之介 / 邪宗門 (1977年) amazon
からだが火を発したように、はげしく動いて飛びかかる
海音寺 潮五郎 / 武道伝来記 amazon
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横腹を蹴りつけた瞬間の感触が、右の足先に甦ってくるのである。骨よりも柔らかいが肉よりも硬い、そんなものが足先に当たったことを、まざまざと思い出してしまう
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
婦人の腹部、臍の右上にナイフの切っ先が当たる。力を加えると、表皮に刃がめり込んでいく。腹直筋を切り、毛細血管、神経を割く。ナイフが肉を破り、穴を空ける。肝臓に到達したところで、一度、止まる。 婦人が涎混じりに、呻いた。 ナイフが外に引き出されるのと同時に、刃先が離れた血管から、次々と血が漏れる。 間を置かずして、次に婦人の胸にナイフを向けた。左の乳房の膨らみから数センチ下に、力を込め、刃を突き出す。 ナイフは脂肪を通過し、肋硬骨の隙間を縫って、さらに奥に進み、心筋に突き刺さる。 婦人の目は見開かれている。ガスを吐き出すかのように、ひゅうっと口から息を出す。 ナイフがもう一度、外に出ると、婦人の顔から色が消え、尻から後ろへ倒れた。
伊坂 幸太郎 / グラスホッパー 角川文庫 amazon
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