七転八倒の痛み

この世の地獄を思わせるような、下腹の痛み

腹に力を入れて我慢しても我慢できないほど痛い

心を食いやぶるほど激しい痛み

体がすべて、腹の痛みに支配される。

（突き目で）目を洗うつもりで水中で無理に瞬きをした途端、痛みがピークに達して声が漏れる。

疲労が胃にたまる

（今日おじいさん亡くなったことを）説明している間に、おじいさんの死が生暖かい液体になって、わたしの中にしみ込んでくるような気がした。自分の気持ちがびしょ濡れになってゆくのが分った。

しばらく意識の外側に遠のいていた飢餓感がまた戻ってきた。その飢餓は以前にも増して強烈なもので、そのせいで頭の芯がひどく痛んだ。胃の底がひきつると、その震えがクラッチ・ワイヤで頭の中心に伝導されるのだ。僕の体内には様々な複雑な機能が組みこまれているようだった。

頭の中がひび割れるように痛い