愛情とか肉親とか世間とか夫とか 脳のくさりかけた私には みんな縁遠いような気がします。
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:27% 作品を確認(青空文庫)
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孤独・一人ぼっち
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......今朝の男の言葉を思い出して 私はさめざめと涙をこぼしました。 男は下宿だし 私が居れば宿料がかさむし 私は豚のように臭みをかぎながら カフエーからカフエーを歩きまわった。 愛情とか肉親とか世間とか夫とか 脳のくさりかけた私には みんな縁遠いような気がします。 叫ぶ勇気もない故 死にたいと思ってもその元気もない 私の裾にまつわってじゃれていた小猫のオテクサンはどうしたろう 時計屋のかざり窓に私は女泥棒になった目つきをしてみよ......
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離れ小島におしやられたような孤独な思いが胸の中でとぐろを巻いた。
木山 捷平 / 大陸の細道 amazon
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「寂しい・喪失感」カテゴリからランダム5
どこへ行っても淋しい一人身なり。小屋が閉まると、私は又溝鼠 のように部屋へ帰って来る。
林芙美子 / 新版 放浪記
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