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(伝えたい言葉は)心の回転とはうらはらに、体はどんどんマヒしてゆき、届かなかった。「だ……この……死……」とか言ってるだけだった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:79% 作品を確認(amazon)
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声が出ない(出にくい)・うまく話せない
毒
痺れる・麻痺する
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前後の文章を含んだ引用
......何度か、何もかも忘れて笑ったり泣いたりしたくせに。死んだら私、忘れちゃうよ、すぐ。くやしいでしょう?」 私は弾丸のように言葉を紡いで、引き止めようとした。でも、心の回転とはうらはらに、体はどんどんマヒしてゆき、届かなかった。「だ……この……死……」とか言ってるだけだった。 萃はふらりと立ち上がり、私をちらっと見て玄関に向かっていった。私には本当にわかった。水晶のような透明度で、稲光みたいな発光で、確信が胸を刺した。「もう二度と会......
単語の意味
体(からだ)
体・・・頭・胴・手足など、肉体全体をまとめていう言葉。頭からつま先までの肉体の全部。身体。体躯。五体。健康。体力。
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声が出ない(出にくい)・うまく話せないの表現・描写・類語(言葉を交わすのカテゴリ)の一覧 ランダム5
声が、氷を頬張ったように咽喉につかえる
泉 鏡花 / 高野聖・眉かくしの霊 amazon
その声は、痰 に絡まれたようになって二三度上ったり下ったりしたまま、咽喉 の奥の方へ落ち込んで行った。
夢野久作 / ドグラ・マグラ
伊吹が喉の中の石を溶かしてくれたみたいだった。私は喉を詰まらせずに、すらすらと喋れるようになっていた。
村田 沙耶香「しろいろの街の、その骨の体温の」に収録 amazon
大声で刑場の群衆にむかって叫んだつもりであったが、喉 がつぶれて嗄 れた声が幽 かに出たばかり
太宰治 / 走れメロス
言葉が急に固い木片にでもなったかのように咽喉につっかかる
黒井 千次 / 春の道標 amazon
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痺れる・麻痺するの表現・描写・類語(刺激のカテゴリ)の一覧 ランダム5
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触れられたり、動いたり、ものを考えたり、何をしても痛みが増幅する気がする。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
身動きしたり、しゃべったりするたびに胸郭全体に痛みが放散した。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
氷水で絞ったタオルが両目の上に置かれると、力んでいた身体が緩むほど痛みが和らぐ。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
「言葉を交わす」カテゴリからランダム5
(我が子に英語を教える)私たちに教えながら、そんな基礎以下のまた以下の英語をもう一度自分の心に刻みつけるような、自分の人生のラインをなぞりなおすような必死さが美しかった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
黒崎はすでに死んでいるかもしれない。そのことを言ってしまいたいという衝動を、歯を噛みしめて押しとどめる。
沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち (幻冬舎文庫)」に収録 amazon
酷く雪が降っていて、静かな分だけ、途切れがちな会話が洋子を居た堪らない気持ちにさせた。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
「緊張」カテゴリからランダム5
からだ中凍ったやうに立ちすくんで
宮沢賢治 / ひかりの素足
金縛りにあったように身動きができなくなった。
山田詠美「新装版 ハーレムワールド (講談社文庫)」に収録 amazon
「道具・家具」カテゴリからランダム5
白と赤のマントを拡げたマドリガルと云う煙草《…略…》すばらしい享楽、すばらしい溺酔 、マドリガルの甘いエクスタシ
林芙美子 / 新版 放浪記
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