地面はなにか玻璃 を張ったような透明で、自分は軽い眩暈 を感じる。
梶井基次郎 / 泥濘 ページ位置:97% 作品を確認(青空文庫)
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前後の文章を含んだ引用
......に何かを思っている――影だと思っていたものは、それは、生 なましい自分であった! 自分が歩いてゆく! そしてこちらの自分は月のような位置からその自分を眺めている。地面はなにか玻璃 を張ったような透明で、自分は軽い眩暈 を感じる。 「あれはどこへ歩いてゆくのだろう」と漠とした不安が自分に起りはじめた。…… 路に沿うた竹藪 の前の小溝 へは銭湯で落す湯が流れて来ている。湯気が屏風 のように立騰って......
単語の意味
暈(かさ)
玻璃・頗梨・玻瓈(はり)
暈・・・1.光の輪。ときどき太陽を囲うようにできるドーナツ形の光。また、その現象。ハロ。
2.疲れたときに目の周りに出てくる黒いあざのようなもの。「暈」で「くま」とも読む。
2.疲れたときに目の周りに出てくる黒いあざのようなもの。「暈」で「くま」とも読む。
玻璃・頗梨・玻瓈・・・1.仏教の七宝(しっぽう)のひとつで、水晶のこと。
2.ガラスの異称。
2.ガラスの異称。
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