背の低い、痩 せた、白髪頭 の、猿のような老婆
芥川龍之介 / 羅生門 ページ位置:48% 作品を確認(青空文庫)
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老人
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前後の文章を含んだ引用
......た。ある強い感情が、ほとんどことごとくこの男の嗅覚を奪ってしまったからだ。 下人の眼は、その時、はじめてその死骸の中に蹲 っている人間を見た。檜皮色 の着物を着た、背の低い、痩 せた、白髪頭 の、猿のような老婆である。その老婆は、右の手に火をともした松の木片 を持って、その死骸の一つの顔を覗きこむように眺めていた。髪の毛の長い所を見ると、多分女の死骸であろう。 下人は......
単語の意味
白髪(しらが・はくはつ)
白髪頭(しらがあたま)
背(せ)
猿(さる)
白髪・・・白い髪の毛。色素がなくなったために白くなった髪。
白髪頭・・・髪が全体的に白くなった頭。また、その人。白頭(はくとう)。
猿・・・1.ヒト以外の霊長類の総称。人間に似た哺乳動物。後ろ足でたったり前足で物を握ったりできる。音が「去る」と同じで忌み嫌われ、反対の意味の「得る」からエテ(得手)と代替することもある。
2.雨戸の桟(さん)に取り付けた戸締り道具。
3.囲炉裏(いろり)の自在鉤(じざいかぎ)を上げてとめておく用具。
2.雨戸の桟(さん)に取り付けた戸締り道具。
3.囲炉裏(いろり)の自在鉤(じざいかぎ)を上げてとめておく用具。
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象の飼育係はやせた小柄な老人だった。正確な年齢はわからない。六十代前半かもしれないし、七十代後半かもしれない。世の中にはある時点を越えると外見を年齢に左右されることをやめてしまう人がいるものだが、彼もそんな一人だった。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
古い雌象のようなその婆さん
宮本百合子 / 伸子
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三十代後半、四十代? おじさんと呼ぶにはわずかに若すぎて、友達と思うには 老けすぎている
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
近くで見るご主人は、思っていた以上に小柄だった。キタヱさんと同じように、髪の色がきれいに抜け落ちている。着ているものも全体的に白いせいもあって、やっぱり田舎の道端に祠もなく祭られているお地蔵さんのように見える。
本谷 有希子 / 異類婚姻譚 amazon
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