時速八〇キロの世界で走りだすとなんともいえない爽快感を覚えた。風のノイズに上半身を包まれ、彼は自分自身が凧にでもなったかのような気がした。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 ページ位置:94% 作品を確認(amazon)
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オープンカー
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前後の文章を含んだ引用
......なかったという事実も当然と言えた。 初めての有料道路、ゲートを通るのに緊張する。だが時速一〇キロ台で少し進んではまた停車という下道を長い時間走っていただけあり、時速八〇キロの世界で走りだすとなんともいえない爽快感を覚えた。風のノイズに上半身を包まれ、彼は自分自身が凧にでもなったかのような気がした。追い越し車線を時速一〇〇キロほどで走っていると、すぐに左側車線に黒いシーマが見えた。その前にはムーヴ、白いクーペ、ランエボが。スピードを落として待ってくれていた......
単語の意味
上半身(じょうはんしん・かみはんしん)
爽快(そうかい)
快感(かいかん)
上半身・・・体の、腰から上の部分。上体(じょうたい)。⇔下半身(かはんしん・しもはんしん)。
爽快・・・爽(さわ)やかで快(こころよ)いこと。気分が晴れ晴れして、気持ちがいいこと。
快感・・・快(こころよ)い感じ。満ち足りた感じ。いい気持ち。
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時速八〇キロの世界で走りだすとなんともいえない爽快感を覚えた。風のノイズに上半身を包まれ、彼は自分自身が凧にでもなったかのような気がした。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
オープンカーだから、速度を出した分だけ頭上に乱気流を感じる。空気を裂くノイズが、自転車で走る時とは比べ物にならなかった。それが心地良い。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 amazon
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