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色素の薄くなった空色の瞳は黄ろい白眼に流れ散ってその上に幾条も糸蚯蚓 のような血管が浮き出ている。
岡本かの子 / 巴里祭 ページ位置:23% 作品を確認(青空文庫)
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充血した目・目が血走る
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前後の文章を含んだ引用
......たあの猶太 人の蒐集家サムエルと同じものを新吉は自分に発見して怖 しくなった。あのとろんとして眼窩の中で釣がゆるんだらしく、いびつにぴょく/\動いている大きな凸眼、色素の薄くなった空色の瞳は黄ろい白眼に流れ散ってその上に幾条も糸蚯蚓 のような血管が浮き出ている。あのサムエルの眼はやがて自分の眼であるに違いない。 部屋の中の家具に塗ってあるニスが濡れ色になって来て、銀色の金具は冷たく曇った。もうたそがれだ。新吉はいつもの......
単語の意味
白眼(はくがん・しろまなこ)
白眼・・・1.眼球の白い部分。
2.冷たい、悪意のこもった目つき。冷淡な、軽蔑した目つき。白い目。晋の阮籍(げんせき)が、好感のもてる人は青眼で迎え、嫌な人は白眼で迎えたという「晋書」阮籍伝の故事より。 ⇔ 青眼(せいがん)。
2.冷たい、悪意のこもった目つき。冷淡な、軽蔑した目つき。白い目。晋の阮籍(げんせき)が、好感のもてる人は青眼で迎え、嫌な人は白眼で迎えたという「晋書」阮籍伝の故事より。 ⇔ 青眼(せいがん)。
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充血した目・目が血走るの表現・描写・類語(怒りのカテゴリ)の一覧 ランダム5
他の軍人たちの眼もまたギラ、ギラと光り、みにくく充血している。それは本当に情慾の営みを果したあとのあの血走った、 脂 と汗との浮いた顔だった。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
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「怒り」カテゴリからランダム5
目は、しばらく、さげすみと感謝とにかわるがわる光った
阿部知二 / 冬の宿 amazon
陣痛のような怒りがこみあげる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
どうするか見ていやがれ」と怒鳴 る。初春 の長閑 な空気を無遠慮に震動させて、枝を鳴らさぬ君が御代 を大 に俗了 してしまう。
夏目漱石 / 吾輩は猫である
「目・瞳」カテゴリからランダム5
血走った燃えるような巨きい眼
大江 健三郎 / セヴンティーン「性的人間 (新潮文庫)」に収録 amazon
「来てはいけない」と激しく目に物を言わせている
有島武郎 / 或る女
彼女は、父の眼が自分の上に注がれているのを感じた。
吉川英治 / 銀河まつり
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