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ひとりで旅へ出ることは、おのれを知ることになる。 つまり、見も知らなかった人びとが自分に相対しての口のききよう、表情のうごき、態度の変化などによって、 (ああ、自分は、この人にこうおもわれているのだな) ということがわかる。知合いの人たちではこうはいかぬ。まったく見知らぬ人のゆえに、その反応によって、われわれは、自分自分をたしかめることができるのである。
池波 正太郎「食卓の情景 (新潮文庫)」に収録 ページ位置:16% 作品を確認(amazon)
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前後の文章を含んだ引用
......そのかわりには、おれもうんとはたらき、お前たちに、せいぜい、うまいものを食べさせるつもりだ」 こういうと母の相好は、よだれをたらさんばかりにゆるむのである。◇ ひとりで旅へ出ることは、おのれを知ることになる。 つまり、見も知らなかった人びとが自分に相対しての口のききよう、表情のうごき、態度の変化などによって、 ということがわかる。知合いの人たちではこうはいかぬ。まったく見知らぬ人のゆえに、その反応によって、われわれは、自分自分をたしかめることができるのである。 また、仕事ではない旅のときは、一心に躰をうごかし、荷をはこび、車へ、列車へ乗ったり降りたり、また一心に、食べるもののことをおもい、一心に口の中へ入れる。 こう......
単語の意味
顰める(しかめる)
顰める・・・嫌な気持ちになったときに、眉間の部分にしわを寄せること。不快を表す表情を作るときの顔の動き。
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