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スイッチに手をのばす。わたし一人分にしては充分すぎる程の明るさが広がる。
小川洋子 / 揚羽蝶が壊れる時「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 ページ位置:74% 作品を確認(amazon)
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蛍光灯・屋内のあかり
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......て、二階へ上がった。部屋は冷たい透明な膜をかぶせたように、寒かった。一番にストーブをつける。小さな明るさの固まりが浮かび上がる。そこでしばらく指先を暖めてから、スイッチに手をのばす。わたし一人分にしては充分すぎる程の明るさが広がる。 ついさっきここで目覚めたような気がするのに、もう一日という時間が過ぎていったのだ。カレンダーを差す視線の位置が、一つずれる。──もうすぐ六日めだ。──わたしは......
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