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赤ん坊の泣き声が聞こえたような気がした。太陽のきらめきのずっと向こうの方で、小さく震え涙で潤んだ泣き声が響いていた。耳を澄ますと、その声はまっすぐ鼓膜に吸い込まれていった。耳の奥が切なく痛んだ。
小川 洋子「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:97% 作品を確認(amazon)
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耳を澄ます・聞き耳を立てる 子供が生まれる・産声
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......った。わたしは目を凝らし、薬のびんや血圧計や逆子を治すポーズの写真や超音波診断装置を、一つ一つ順番に確かめていった。顔に当たる窓ガラスが生温かかった。 微かに、赤ん坊の泣き声が聞こえたような気がした。太陽のきらめきのずっと向こうの方で、小さく震え涙で潤んだ泣き声が響いていた。耳を澄ますと、その声はまっすぐ鼓膜に吸い込まれていった。耳の奥が切なく痛んだ。わたしは三階に目をやった。ネグリジェ姿の女性が遠くを見ていた。肩の曲線がガラスに映っていた。ばらけた髪の毛が頰にかかり表情を青白い影にしていたので、それが姉なの......
単語の意味
赤ん坊(あかんぼう)
赤ん坊・・・赤ん坊】生まれて間もない子供。また、おなかの中の子供。身体が赤みがかっているからいう。赤子(あかご)。赤ちゃん。
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(汽車の乗客の)喧しさは、屠所であばれる豚みたいだ。声まで豚にそっくりだ。
小島 信夫 / 汽車の中「新潮日本文学 54 小島信夫集 小島信夫集 抱擁家族 アメリカン・スクール 吃音学院 他」に収録 amazon
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