浪のように不安が揺れはじめた。
梶井基次郎 / のんきな患者 ページ位置:24% 作品を確認(青空文庫)
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不安になる
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前後の文章を含んだ引用
......った身体をじりじり起こしはじめた。そして床の上へやっと起きかえったかと思うと、寝床の上に丸くなって寝ている猫をむんずと掴 まえた。吉田の身体はそれだけの運動でもう浪のように不安が揺れはじめた。しかし吉田はもうどうすることもできないので、いきなりそれをそれの這入 って来た部屋の隅 へ「二度と手間のかからないように」叩きつけた。そして自分は寝床の上であぐらを......
単語の意味
浪(なみ・ろう)
浪・・・1.波。
2.波のように移ろって定まらない。行方が決まらずさまよう。「浪人」
2.波のように移ろって定まらない。行方が決まらずさまよう。「浪人」
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不安になるの表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
わけのわからない不安におそわれて、気が狂いそうになる
吉本 ばなな「アムリタ〈上〉 (新潮文庫)」に収録 amazon
まるで、果てしのない沙漠へでも出発するかのように私をひどく不安がらせた。
林 芙美子 / 清貧の書 amazon
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「不安が」 + 「動詞」の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
動物が感じるだろうような不安が彼女を襲った。
宮本百合子 / 伸子
彼女の眼には不安があった。
吉川英治 / 治郎吉格子
麻痺 したような鈍い不安が胸に 澱んでいる。
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
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「不安」の言葉を含む恐怖の表現・描写・類語(恐怖・不安のカテゴリ)の一覧 ランダム5
不安は深まった。霧の中の船が、不断に汽笛を鳴らすように、町子も手を束ねてはいられなかった。
岩田 豊雄 / 沙羅乙女「獅子文六作品集〈第4巻〉沙羅乙女・信子 (1958年)」に収録 amazon
今度は、弟を失うことになるのだろうか。不意に、からだ中が不安でいっぱいになった。厚ぼったい暗幕が頭のてっぺんからかぶさってきたような不安だ。目の奥が少しくらくらした。
小川洋子 / 完璧な病室「完璧な病室 (中公文庫)」に収録 amazon
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気がヘンになりそうなくらい心配して
平野 啓一郎「マチネの終わりに (文春文庫)」に収録 amazon
室中の暖か味が少しも身体に感じなくなった。
夢野久作 / あやかしの鼓
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