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頭の中で、ほんの少しだけ重なったハルと礼生の背中を、オレは思いっきり首を振ることによってズラす。
朝井 リョウ / 燃えるスカートのあの子「もういちど生まれる (幻冬舎文庫)」に収録 ページ位置:68% 作品を確認(amazon)
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誤った考えを払いのける・頭から振り払う
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前後の文章を含んだ引用
......ライトを浴びた時、どんな風にひかるんだろうと思った。 これからひとりになる合図のように、ぱたん、とドアが閉まった。つめてーなぁハルは、と、ひとりでぼやいてみる。頭の中で、ほんの少しだけ重なったハルと礼生の背中を、オレは思いっきり首を振ることによってズラす。☆ 奇抜な椿。きばつなつばき。オレの頭の中で、そんな回文が点滅した。「髪型かわりすぎ!」 オレはバス中に響き渡るような大声で見たまま感じたままを叫んでしまった。......
単語の意味
首・頸・頚(くび)
背中(せなか)
首・頸・頚・・・1.頭と胴体をつなぐ細い部分。頸部(けいぶ)。また、「頭」そのものを指す場合もある。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
2.1に似た役割を果たす部分や似た格好の部分。衣服の襟(首にあたる部分)。「びんの首」「セーターの首」など。
3.免職や解雇することをあらわす。首を切るという意味から。
背中・・・背の中央。背骨のあたり。動物の胴体の背骨のある側。胸や腹と反対の面で、両肩の間から腰のあたりまでの部分。背(せ)。背面。
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斜面を滑るように走りおりました。ゆっくり歩いていると、この不快な想念が次々と水泡のように意識の上にのぼってくるのが怖ろしかった。
遠藤周作「沈黙(新潮文庫)」に収録 amazon
考えをふるい落とそうとするかのごとく激しく頭を左右に振る
久米 正雄 / 学生時代 amazon
自分でいることすらむつかしい、この現代のありよう。くもの巣みたいに張りめぐらされ、歩くとふっ、ふっとまとわりついてくる何かの影。はらいのけてもぺたりとした感触を残す。無視しきれないくらいの割合で空気にまぎれ込み、バイタリティーとか、生命の輝きとは最もかけはなれた弱っちい虫けらのようなエネルギー。見えないふりができても、それがあるかぎり、すっきりと視界が晴れることはない。
吉本 ばなな / キムチの夢「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
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夢で不思議な所へ行っていて、ここは来た覚えがあると思っている。
梶井基次郎 / 城のある町にて
こんな考へが、「こまつぶり」のやうに、ぐるぐる一つ所を廻つてゐる
芥川龍之介 / 芋粥
インスタント宝くじを削る時くらいの願いを込めて、私は年を送った。
せきしろ / 去年ルノアールで 完全版 amazon
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