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秋かと思われるほど冴えに冴えた月

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単語の意味

冴える・冱える（さえる）

冴える・冱える・・・１．光や色、音などに濁りがなくて鮮明に感じられる。
２．寒さが厳しくて身が引き締まる感じである。
３．目や頭、体などの感覚がはっきりして調子がいい感じがする。

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水っぽい春の月

吉川英治 / 無宿人国記関連カテ月春の夕方・夜

白い月が賢いみなしごのように寡黙に空に浮かんでいた。

村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録　amazon

雲のない夜の空に大きい月が出ている。歪（ゆが）んだ月に、指を円めて覗（のぞ）き眼鏡していると、黒子（ほくろ）のようなお月さん！

林芙美子 / 新版　放浪記

おぼろ月夜の、空はうす絹でつつんだように、ぽうと光って果てしなく、月の姿はどこにあるともわからなかった。

森田たま / 菜園随筆　amazon関連カテ夜空月

月が金色の油をといたように光る

林芙美子 / 林芙美子文庫〈〔第9〕〉松葉牡丹　amazon

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夜道を星の光で歩く

星が音もなくまたたいている

薄墨のにじんだような雲

月は中天高く澄み切って昼のよう

（別れた男は）長い月の影をひいて隣の町へ行ってしまった。

林芙美子 / 新版　放浪記関連カテ月の光・月明かり立ち去る

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