蘆洲は重たい露 でしどろもどろに倒れている。
岡本かの子 / 渾沌未分 ページ位置:89% 作品を確認(青空文庫)
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露(つゆ)
葦(あし)
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前後の文章を含んだ引用
......すら冷たい。 「秋が早く来過ぎたかしらん」 小初は独りごちながら窓から外を覗いてみた。 靄 だ。 よく見ていると靄は水上からだんだん灰白色の厚味を増して来る。近くの蘆洲は重たい露 でしどろもどろに倒れている。 今日は青海流水泳場の遠泳会の日なのである。 小初は気が重かった。体もどこか疲れていた。けれども、父親の老先生が朝食後ひどく眩暈 を催 して水にはいれぬことになって......
単語の意味
しどろもどろ
蘆州・蘆洲(ろしゅう)
しどろもどろ・・・話の内容などに、まとまりや目的がなく、乱れているさま。
蘆州・蘆洲・・・蘆(あし)の生えている州(す)。
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商店街の店は将棋倒しのように次々と店先にビニールシートをかけはじめた。少し迷ったが、走れば五分だ。私は意を決して雨の中に飛び出した。
吉本ばなな / うたかた「うたかた/サンクチュアリ」に収録 amazon
静かな春雨 のように降っている雨
有島武郎 / 或る女
銀のような大粒の雨が青々とした若葉に降り注ぐ
徳田 秋声 / あらくれ amazon
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内海が一枚の鏡のように光った。
福永 武彦 / 草の花 amazon
ひづめに蹴散らされて、露が飛び散る。飛び散るたびに煌めき、煌めいたあと、空中に霧散していく。
あさの あつこ「ガールズ・ブルー (文春文庫)」に収録 amazon
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絹地のように薄く柔らかな葉
連城 三紀彦 / 棚の隅 amazon
山の上のほうでは風も吹いているらしく、ときどき萱 が白く波立っていました。
宮沢賢治 / 風の又三郎
すっかり葉の落ちた枝々《…略…》は、素裸かになって繊細な神経をさらけだしているかのようだ。
北 杜夫 / 狂詩「北杜夫全集 第1巻 牧神の午後」に収録 amazon
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