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忘れかけていた香りが鼻腔に入り、夏の湿気を感じる。
羽田 圭介「ミート・ザ・ビート (文春文庫)」に収録 ページ位置:19% 作品を確認(amazon)
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夏
湿った空気・湿気や熱気がこもる
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前後の文章を含んだ引用
......ぎるなよ」 口ではそう言うが叔父はどこかほっとしているようで、実際問題、身内とはいえあまり干渉しない距離感は大切だと彼は思う。庭に置いてある自転車にまたがった。忘れかけていた香りが鼻腔に入り、夏の湿気を感じる。ペダルを漕ぎ、土埃をたてながらアスファルトの路上へ出た。 白い空の下、青々とした稲穂が進行方向とは逆になびく。農道を人力で移動しているのはいつもと同じく彼だけで......
単語の意味
鼻腔(びこう・びくう)
鼻腔・・・鼻の穴の中。鼻の奥の喉に近い部分。鼻で呼吸したときの、空気の通り道。「腔」は、「体内で空になっている所」をあらわす字。
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どことなく湿っぽく頭を抑えるように重苦しい感じがする。
長塚 節 / 土 amazon
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全天を蔽う巨大な樹枝状となって、さながら銀河のお化のように頭上にのしかかっていた。
稲垣 足穂 / 弥勒 amazon
(明るい空にくっきり浮かぶ白い半月)まるで使い古された軽石みたいに見えた。誰かが空に放り投げ、それが何らかの理由でそのまま留まったのだ。
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山の端の月の光が凍っているよう
国木田 独歩 / 武蔵野 amazon
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この夏を 悼む気持ち。
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