TOP > 風景表現 > 水面・水中・水辺 > 海岸・砂浜・波打ち際
暗い海が波の激しい音をたてているのだけが新鮮だった。白く泡立つ波打ち際。濃い潮の香り、ざらざらした砂の感触。静かに息づいているぐるりと遠い水平線。ちらちらと光る海辺の街明かり。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 ページ位置:95% 作品を確認(amazon)
この表現が分類されたカテゴリ
海岸・砂浜・波打ち際
夜の海
しおりに登録する
前後の文章を含んだ引用
......を出してくれれば。」 酔いが回ってきて、「いつの間に、何でここにいるのかな、この人と」と何度も思った。でも、このところそんなのばっかりだったので、慣れた。ただ、暗い海が波の激しい音をたてているのだけが新鮮だった。白く泡立つ波打ち際。濃い潮の香り、ざらざらした砂の感触。静かに息づいているぐるりと遠い水平線。ちらちらと光る海辺の街明かり。海沿いの道路をゆっくりと、人工衛星みたいに進んでゆく車のヘッドライト。 闇が濃くなるにつれて、やっと火の勢いも強まってきた。ぱちぱちと火の粉がはぜて、浜が白く照......
単語の意味
ぐるり
砂(すな)
ぐるり・・・1.周囲。まわり。あらゆる方向。
2.物が一回転するさま。物の周りを一回転するさま。ぐるっと。
2.物が一回転するさま。物の周りを一回転するさま。ぐるっと。
砂・・・岩石が細かくなったもの。岩が徹底的に砕かれたもので有機物が含まれていない。そのため、土(有機物が含まれる)と違って、植物は育ちにくい。砂場や砂漠に雑草が生えにくいのもこのため。
ここに意味を表示
海岸・砂浜・波打ち際の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
「鬼の洗濯板」と呼ばれる 細波 のような起伏の磯
平野啓一郎「ある男」に収録 amazon
波が引くときに、無数の小石が運ばれていくざらざらという音だけが物憂げに響いていた。
村上春樹「スプートニクの恋人 (講談社文庫)」に収録 amazon
波の音や砂や、はるかな海や、中空にすっと光る雲。自分さえ白く光って空気に溶けていきそうに思えるこういう浜辺
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
夜の海の表現・描写・類語(水面・水中・水辺のカテゴリ)の一覧 ランダム5
もう真っ暗で人けもなく、海ばかりが黒く大きく感じられる
吉本 ばなな「アムリタ(下) (新潮文庫)」に収録 amazon
ひとつぶが〇・五カラットもあるダイヤモンドのような夜光虫
森 瑶子 / 星と夜光虫と雪とバラと「彼と彼女 (角川文庫)」に収録 amazon
このカテゴリを全部見る
「水面・水中・水辺」カテゴリからランダム5
その浪音は、私の耳に、手放しに泣き叫んでいるようにも、また手放しに哄笑しているようにも、かわるがわるに聞えてくるのです。
阿部 知二 / 黒い影 (1950年) amazon
(川べりの部屋)川の音は音楽だ。部屋を彩る。
吉本 ばなな / 大川端奇譚「とかげ (新潮文庫)」に収録 amazon
近くの沖にゆっくり明滅している廻転燈台の火
梶井基次郎 / 冬の蠅
同じカテゴリの表現一覧
水面・水中・水辺 の表現の一覧
風景表現 大カテゴリ