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そのとき、線香の匂いを鼻先に感じて、重藤は振り返った。 冷たく乾いた風が、《辰川家》の墓前の線香の煙を揺らしたのだった。
翔田 寛「真犯人 (小学館文庫)」に収録 ページ位置:97% 作品を確認(amazon)
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匂いがする・におう
微風・そよ風
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前後の文章を含んだ引用
......、ひとたまりもなかったはずなのに、応援の警官が駆けつけるまで、血まみれになりながら、そのヤクザを組み伏せていたそうだ。凄い男だった」 間島が静かにうなずいた。 そのとき、線香の匂いを鼻先に感じて、重藤は振り返った。 冷たく乾いた風が、《辰川家》の墓前の線香の煙を揺らしたのだった。 間島も顔を向けた。 重藤は言った。「いまの風は、俺たち六名に対する、辰川さんの労いだな」 間島がかすかに笑みを浮かべる。「やっとあの事件が解決したんですね」 ......
単語の意味
鼻先(はなさき)
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何らかの匂いを放つこともなく、潮風にとけて消えていった。
吉本 ばなな「N・P (角川文庫)」に収録 amazon
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冷々した風が音もなく萱の穂を動かす程度に吹いていた。
直哉, 志賀「暗夜行路 (新潮文庫)」に収録 amazon
みずみずしい風が吹く。それもしみったれて少しずつ吹いている。
林芙美子 / 新版 放浪記
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