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一本の落葉樹が裸の枝に朱色の実を垂れて立っていた。その色は昼間は白く粉を吹いたように疲れている。それが夕方になると眼が吸いつくばかりの鮮やかさに冴える。
梶井基次郎 / 冬の蠅 ページ位置:28% 作品を確認(青空文庫)
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夕方 木の実(風景)
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前後の文章を含んだ引用
......と立ち並び、立ち静まって来るのである。そして昼間は感じられなかった地域がかしこにここに杉の並みの間へ想像されるようになる。溪側にはまた樫やしいの常緑樹に交じって一本の落葉樹が裸の枝に朱色の実を垂れて立っていた。その色は昼間は白く粉を吹いたように疲れている。それが夕方になると眼が吸いつくばかりの鮮やかさに冴える。元来一つの物に一つの色彩が固有しているというわけのものではない。だから私はそれをも偽瞞と言うのではない。しかし直射光線には偏頗へんぱがあり、一つの物象の色をその周囲の......
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冴える・冱える(さえる)
朱色(しゅいろ)
冴える・冱える・・・1.光や色、音などに濁りがなくて鮮明に感じられる。
2.寒さが厳しくて身が引き締まる感じである。
3.目や頭、体などの感覚がはっきりして調子がいい感じがする。
朱色・・・橙(だいだい)色に近い赤色。朱肉の色に似た、少し黄色がかった赤色。
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