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これといって特徴のある顔ではないのだが、左右に突きだしたような格好の円形に近い耳だけが、顔全体が小さいぶんだけいやに目についた。
村上 春樹 / 象の消滅「新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 ページ位置:21% 作品を確認(amazon)
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耳の色・雰囲気
素朴な人・地味な印象の人
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前後の文章を含んだ引用
......越えると外見を年齢に左右されることをやめてしまう人がいるものだが、彼もそんな一人だった。肌は夏でも冬でも同じように赤黒く日焼けして、髪は固く短かく、目は小さい。これといって特徴のある顔ではないのだが、左右に突きだしたような格好の円形に近い耳だけが、顔全体が小さいぶんだけいやに目についた。 彼は決して無愛想というわけではなく、誰かに話しかけられればきちんとそれに答えたし、物のいいようもしっかりとしていた。そうなろうと思えば──いくぶんのぎごちなさ......
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耳の色・雰囲気の表現・描写・類語(耳のカテゴリ)の一覧 ランダム5
耳が茸みたいにぺたりと顔についている
丸谷 才一 / 年の残り amazon
(少女の美しい耳)ついさっき作りあげられて、柔らかいブラシで粉を払われたばかりのような、小振りなピンク色の一対の耳がそこにあった。それは現実の音を聞きとるためというよりは、純粋に美的見地から作成された耳だった。
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 2 amazon
楊柳(ようりゅう)の葉よりも薄い偃月(えんげつ)の利刃(りじん)
光瀬 龍 / 百億の昼と千億の夜 amazon
太一郎は耳をもてあそんだ。「ふしぎな花のようだな」
川端 康成 / 美しさと哀しみと amazon
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素朴な人・地味な印象の人の表現・描写・類語(人の印象のカテゴリ)の一覧 ランダム5
目も細くて鼻も小さくて唇も薄くてピンとこない顔だ。
瀬尾 まいこ「そして、バトンは渡された (文春文庫)」に収録 amazon
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「耳」カテゴリからランダム5
たった今できあがったばかりといったかんじのつるりとした綺麗な耳だった。その細い輪郭に沿って短かいうぶ毛が光っていた。
村上春樹 / ねじまき鳥と火曜日の女たち「パン屋再襲撃 (文春文庫)」に収録 amazon
小さなピンク色の耳が内気な生き物のように、(髪の間からわずかに顔を覗かせる)
村上 春樹 / 1Q84 BOOK 3 amazon
小指の先で耳の中をかきながら、
宮本 輝「道頓堀川(新潮文庫)」に収録 amazon
「人の印象」カテゴリからランダム5
天井から吊って干してある、白い昆布のような、幾条もの繃帯の列
安部 公房 / 他人の顔 amazon
〝N町の百科事典〟と呼ばれるほどにこの付近の諸事万端に通じている。
阿刀田 高 / 裏側「ナポレオン狂 (講談社文庫)」に収録 amazon
〔竹乃家〕という店名も、中華料理の店としておもしろいし、それには大正の末期に、中国から帰化した先代の石田華さんが開店したころの、松本市の雰囲気がそこはかとなく感じられる
池波 正太郎「むかしの味 (新潮文庫)」に収録 amazon
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