小さな風呂敷包みをこしらえながら、どこにも行き場のない気持ち
林芙美子 / 新版 放浪記 ページ位置:48% 作品を確認(青空文庫)
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帰るところがない
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......な女を愛すものか。」 あの東京の下宿で、男は私に思い知れ、思い知れと云う風な事を云うのです。泊るところも、たよる男も、御飯を食べるところもないとしたら、……私は小さな風呂敷包みをこしらえながら、どこにも行き場のない気持ちであった。そう云って別れてしまった男なのに、「お前が便利なように云ってやったんだよ、俺から離れいいようにね。」男は私を抱き伏せると、お前も俺と同じような病気にし......
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時が来ればみんな自分の持ち場に結局は戻っていく。俺だけは戻る場所がなかったんだ。椅子取りゲームみたいなもんだよ。
村上春樹「風の歌を聴け (講談社文庫)」に収録 amazon
小さな風呂敷包みをこしらえながら、どこにも行き場のない気持ち
林芙美子 / 新版 放浪記
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雨だれのような染みがその安っぽい白地にきいろくついていた。
遠藤 周作「海と毒薬 (角川文庫)」に収録 amazon
「あとでね」といって箸をつけない。そして、「あと」は絶対にこないのだった。
石井 好子「東京の空の下オムレツのにおいは流れる (河出文庫)」に収録 amazon
岡本かの子 / 巴里祭
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