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岡本かの子 / 河明り ページ位置:95% 作品を確認(青空文庫)
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ひっそりと、退屈な暮らし(日々)
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前後の文章を含んだ引用
......ものはすでに形を変えている。 積荷の塩魚のにおいの間から、ふとすると、寒天や小豆粉のかすかなにおいがする。陸地に近づくと大きな蝶が二つ海の上を渡って来る。 「この絢爛 な退屈を何十度となく繰り返しているうち、僕はいつの間にか、娘のことを考えれば、何となく微笑が泛 べられるように悠揚とした気になって来ました。」娘のすることなすことを想像すると、いたいけな気がし......
単語の意味
絢爛(けんらん)
絢(あや)
絢爛・・・見た目が華やかで美しいこと。「絢」は「色糸をめぐらした模様」また、「きらびやかで美しい」こと。「爛」は「鮮やか」「まっさかり」な状態をあらわす字。「豪華絢爛」
絢・・・織物で、色糸をめぐらした模様。また、模様や色合いの美しいこと。
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ひっそりと、退屈な暮らし(日々)の表現・描写・類語(退屈のカテゴリ)の一覧 ランダム5
欲しいと思ったものは何でも必ず手に入れてきた。でも、何かを手に入れるたびに別の何かを踏みつけてきた。《…略…》そしてこう思った。もう何も欲しがるまいってね」 彼女は首を振った。「それで、一生そんな風にやってくつもり?」 「おそらくね。誰にも迷惑をかけずに済む」 「本当にそう思うんなら」と彼女は言った。「靴箱の中で生きればいいわ」 素敵な意見だった。
村上 春樹「1973年のピンボール (講談社文庫)」に収録 amazon
長く引き延ばされた夕暮れのような一日だった。めりはりというものがない。窓の外の灰色に少しずつ黒が混じっていって、やがて夜になった。陰鬱さの質が少し変わっただけだった。世界には二色しか色が存在しなかった。灰色と黒。それが一定時間をおいて行ったり来たりしているだけなのだ。
村上 春樹 / ダンス・ダンス・ダンス(上) amazon
蒼空までが間が抜けたような気がします
岡本かの子 / 巴里祭
闇の洞窟でコウモリのような暮らし方をする
大庭 みな子 / がらくた博物館 amazon
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吉田にとってはそれはほとんどはじめての意識して世間というものを見る生活だった。
梶井基次郎 / のんきな患者
世間があまりに浮き浮きして、毎日がお祭りをしているよう
辻井 喬 / 暗夜遍歴 amazon
年寄りと二人で暮らすというのは、ひどく不安なことだ。《…略…》私は、いつもいつでも「おばあちゃんが死ぬのが」こわかった。《…略…》私は心の中でいつも、たったひとりの家族を気にかけていた。 部屋のすみに息づき、押してくるそのぞっとするような静けさ、子供と年寄りがどんなに陽気に暮らしていても、埋められない空間があることを、私は誰にも教えられなくてもずいぶん早くに感じとった。
吉本 ばなな / キッチン「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
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