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何の約束も期限も予定もない。ふやけたように実体のない毎日が、いくつもいくつも通り過ぎてゆく。 わたしは今、生活に関するあらゆる種類の面倒さを猶予されている。
小川 洋子 / ドミトリイ「妊娠カレンダー (文春文庫)」に収録 ページ位置:15% 作品を確認(amazon)
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だらだら暮らす
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前後の文章を含んだ引用
......はほとんどパッチワークをしていた。テーブル一面に端切れを並べ、一枚一枚縫い合わせてゆく、たったそれだけの作業だ。夕食もまた簡単に済ませ、夜はずっとテレビを見る。何の約束も期限も予定もない。ふやけたように実体のない毎日が、いくつもいくつも通り過ぎてゆく。 わたしは今、生活に関するあらゆる種類の面倒さを猶予されている。夫が海底油田のパイプラインの建設のために、スウェーデンへ赴任したのだ。あちらでの生活のめどが立って夫が呼び寄せてくれるまで、わたしは日本で待つことになっている。......
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だらだら暮らすの表現・描写・類語(暮らし・生活のカテゴリ)の一覧 ランダム5
なんの展望もなくじりじりと枯れてゆくように日々は過ぎてゆく。
吉本 ばなな / ムーンライト・シャドウ「キッチン (角川文庫)」に収録 amazon
ベンチに寝転んで、色付きかけた銀杏の葉むらを見上げた。ふと、二十六という年齢に老いを感じた。もうこんな生活をしていてはいけないと、私は不良少年のように考えた。
浅田次郎 / 伽羅「鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)」に収録 amazon
世間のしきたりの中に首まで浸って無反省に暮らす
石坂 洋次郎 / 丘は花ざかり amazon
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「暮らし・生活」カテゴリからランダム5
浅ましい鬼のような人間の多い世の中
子母沢 寛 / 愛猿記 amazon
なにもないおだやかな、黙々と草を 食むような毎日の暮し
向田邦子 / 三枚肉「思い出トランプ(新潮文庫)」に収録 amazon
細々とその日の口をぬらす
宇野 千代 / おはん amazon
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